あまり読書家なほうではないと自分で思っているが、今年は仕事の関係もあって色々な書籍を読む機会が多かった。
まだ積ん読状態の書籍や気持ちだけ読んだ書籍も多々あるが、その辺は割愛して
- そこそこちゃんと読んだ本達
- リファレンス的にちょこちょこ読んでる本達
など、今年読んだ書籍をまとめてみる。
読んだ時系列が曖昧だが、だいたい読んだであろう順で書いてみた。
SQL ポケットガイド
しばらくNoSQLに触れてて、転職を機にRDB をProd 環境で久々に触ることになった。
RDBが久々だったので、リファレンスとして手元に置いておきたいなぁと買ったやつ。
基本的なSQL の振り返りはもちろんとして、window, view, sub query とか書こうとしたときに「あれ?」となったりしたので、ちょっとしたときにサッと開いたりして補助輪的に助かった。
プロダクトマネージャーのしごと 1日目から使える実践ガイド
JOINした仕事のチームで最初の頃は PdM が不在で、チーム作りを進めつつ、プロダクトの方向性整理や社内要望整理等のフローを見直したりしていた。
PdM の仕事でいうと、「ビルドトラップ本」を読んだことはあるが、いざ実践となったときにもう少し足元の動き方が知りたいと思って読んだ本。
PdMとしての core スキルに始まり、ハードスキル、ビジネス価値とユーザ価値に目を向けること、各所とのコミュニケーションの重要性などPdM としての動き方が書かれていた。
EM としての「何でもやる」とPdM としての「何でもやる」はクロスする部分もあるなと思いつつ、EM として考えてきた視点とは別の、「ユーザ」「ビジネス」を根幹に置いて考えるので、脳内に新しい視点が1個ストックされた気持ちになった。
でもじゃあ結局 PdM って何するの?を語れるかというと、やっぱり難しいなという思い。
Terraform の教科書
これも仕事関係。
仕事の中で、まるっと 0からシステムリアーキテクト していくということをやっていて、いままで Frontend を中心に触ってきた身なので、 インフラ周りの知見は痛感する程になかったので、個人でAWS を触りまくってまずは AWS で色々と構築をしていた。
その後、プロダクトとしてAWS の新システム構築に着手していったのだが、 さすがに現代において新規システム作るなら IaC 化してないと辛いので、 Terraform を詳しい人に聞きつつなんとか覚えた。
その時に、体系的に理解したり、レシピ的にも使える部分があって、今もちょこちょことリファレンスとして読んでいる。
AWS の構築に限らず、社内のSaaS アカウント整備とかそういうとこにも効かしたいなーとか汎用性が広いので、知識のブーストとして買ってよかったなと思っている本。
Terraform との悪戦苦闘は会社のブログに書いた。
Github CI/CD 実践ガイド
「自分が書くCI、美しくない!」という悔しさのもとで買った本。
昨年くらいから、個人開発でも monorepo 構成でモノを作ることが増えている。
そうしたときに、上記のような思いで買った。
一旦積ん読してたのだが、「Github Action でこういうことできないんだろうか?」と思ったときに読み返し始めてガっと読んだ。
workflow_call や workflow_dispatch 、paths や job の分け方など知ってはいるけど上手な使いこなしができていない知識に対して肉付けができて、この本も買ってよかったと思っているやつ。
運用しやすいワークフローの設計 、 アクションのオープンソース化 、各種のレシピがあって少しきれいなCIが書けるようになった。
Apacke Kafka / 分散メッセージングシステムの構築と活用
社内の輪読会で扱った本。
CDC(Change Data Capture) を使っていく際に、メッセージングシステムの裏側にあるミドルウェアの仕組み、一般的な活用事例などについてを体系的に理解できる。
この本を読んでいるときに、Kafka について実際に触って試したいというのがあり、 Kafka.js でのCDC についてブログを書いた。
この本を読んでいて、後述する本にも関わるが、JVM 言語への再燃が湧いて年末の最近は Scala や Kotlin を書いている。
失敗から学ぶ RDB の正しい歩き方
こちらも仕事に直結しての課題感からになるが、RDB のアンチパターンについて全然知見が浅く、DB を根本からガっと変えましょう!といったときにもう少し視座が欲しいと思って一気読みした本。
soudai1025 さんが書かれるブログや スライドなどがDB関係に限らず個人的に好きでいつも勝手にたくさん学ばせて頂いている。
そのそーだいさんが執筆された本なのだが、アンチパターンについて事例と起こり得る事故がストーリー的に書かれていて、フロントエンドエンジニアをやっていた自分でも頭の中にとても入っていきやすく、何度か読み直しているがとても理解度が深まって良い。
ユーザビリティエンジニアリング 第2版
社内の輪読会で読んだ本。
この本に限った話ではないが、今年は仕事の中でデザイナーさん達と関わる機会が非常に増えた。
今までやってきたデザインシステムの立ち上げ期の議論などでのやりとりもそうだが、デザイナーさんのマネジメントにも関わったこともあり、
- デザイナーが見ている視点とは?
- デザイナーのキャリアとは?
- デザイナーにとってのより良いコミュニケーション/環境とは?
みたいなものが自分の中で命題としてホットになってきたので、今年の後半からはデザイナーの仕事やキャリア、著名人などについて漁ったりしている。
この本では、ユーザインタビューにおける心構えやスタンス、手法の紹介だけでなく、インタビュー先の選定はどうするのか、インタビュー前の事前準備をいかに入念にするか、その後の分析についてなど詳細に書かれている。
オブジェクト指向 UI デザイン
こちらも輪読会で読んだ本。(輪読会に読書を頼ってしまっている、、、)
前半はオブジェクト指向UIとタスク指向UI の違いについての説明から始まり、
- OOUI だと何が良いのか
- OOUI を考えていく際の具体的な手法
について書かれている。
後半はワークアウトがいくつかのレシピでなされており、これらを考えていくことで実践的に知識を得られるという本。
OOUI を学ぶと、Frontend の知識と紐づいていくのかなと考えながら読み進めていたが、どちらかというと 事業ドメインの理解 が必要で、
といった点が大きく関与するなと感じた。
ドメインモデリングからのアーキテクチャ設計、DB設計と割と対として考えた方が良いなという学びを得た。
UI と Backend が持つべき領域は異なるが、UI が区分するドメインとアーキテクチャ上のドメイン理解がずれて開発が進むとユーザに提供したい価値がチーム内で揃っていないことになる。
→ デザイナーとエンジニア間の連携が、 UI/UX デザイン上の話に限らず、事業ドメイン理解の部分から突き合わせて入っていく(ここにはBisuness サイドも入って深めていく) という工程の重要性を感じ、考え方が切り替わった部分があり、とても良本と感じた。
「財務3表のつながり」で見えて売る会計の勘所
新卒のときに読んだ本なのだが、久しぶりに本棚の奥から引っ張り出してきた。
今年はプロダクトマネジメントに関わったり、プロダクトとして考えていく中で、ビジネス側の方向性やマネタイズの解像度を上げていく機会が多かった。
P / L ってどう書くんだっけ?
利益構造の細分化をしたときの事業利益、販管費などの構造や定義が自分の中で曖昧になっていたので、改めて基本を理解しようと久しぶりに読んだ。
この本は図解がとても多く、だいぶ初心者向けなのだが、利益や費用の表し方と区分など、基本的なことを理解するにはおすすめの本で、結構古くて格安で中古本が売られていたりするので、エンジニアの方に推しておきたい一冊。
人事評価の教科書
個人的に、目標設定・評価査定の構造にはとても強めの思いがあって、この辺の分野は定期的に調べたり読んだりしている。
目標設定/評価制度の基盤が整っていることで、事業としてもスケールする土壌になると思っていて、これは 個人目標 といったメンバーのケーパビリティを引き上げる役割に限らず、 事業全体をOKR を立てて組織的に追っていくといった、 組織的な目標設定 としてもこの辺の仕組みの整備は重要と思っている。
この本は2年前に読んだ本なのだが、そのときは理解しきれなかったので、またこの分野への感情が昂ったこのタイミングでまた読んだ。
エンジニア組織に限らない、一般的な人事評価の構造、等級制度や目標設定の存在意義、評価査定フローにそれらをどう落とし込んでいくかなど、手堅く詳細に書かれていて、この本である程度の「 人事制度ってこうあるべきだよね? 」という話はできるようになる。
最近はいろんな企業が公開している等級制度や各等級の定義、人事評価フローなどを調べたりしていて、自分の中でTOPクラスにホットな部分になっている。
来年はもう少し業務の中でもこの辺の知識を活かしてアウトプット側に繋げていきたい。
子どもが中心の「共主体」の保育へ: 日本の保育アップデート!
まだ読み途中の書籍。
「幼保業界に入ったので、幼保業界のことを知らねば!」と思って読んでいる。
保育園という領域に踏み込むのが初というのはありつつ、自分の娘も今年の4月から保育園に通い始めたため当事者でもある。
保育園とはいっても千差万別で、そのステークホルダーが保育士や栄養士、看護師といった保育園内だけにとどまらず、保護者、地域、小学校との接続、高校・大学生との交流といった様々な連携が重要視されてきているということを知り、いろんな点で目から鱗がある。
まだちゃんと読めていないので、年末年始の課題図書としている。
最新教育動向2025
幼保業界に入った、と言いつつ、自分ががっつり関わっているのは小中学校の分野だったりする。
直接的に教育分野と関わる機会はないが、それでも学校の先生をやっている友人などに話を聞くと、昨今の学校事情が自分たちが子どもの頃と全然異なっていることが多く、「今の学校を知りたい」という思いで手に取った。
こちらの本は1-2日で一気読みして、特に今後の学校教育に関するところでの国や各省庁が言及・提言している動向などが書かれていて上記同様目から鱗なことが多かった。
教員の働き方改革に始まり、部活動の廃止、探究学習・自由進度学習といった授業のあり方の変化、幼小連携についてなど、知らないことが多かった。
一方で、「提言」「言及」といった言葉が多くあるので、「実際の現場の声と実態はどうなんだろう?」とかは気になったりした。
これはまた知り合いなどに色々聞いてみたい。
なっとく!関数型プログラミング
今年はFrontend という今までの主領域から大きく離れて、Frontend の実装はガッツリしつつも、Backend の議論だったり、Infra 構築だったり、CQRS の仕組みの理解だったり、デザイナーの目線、PdMの目線、人事の目線、マーケの目線など色々なことに手を出して色々とやったりした。
その中で、Frontend という領域についても自分の中で還元された部分が多分にあったりした。
そんな中、「TSKaigi Kansai」に出かけて、sadnessOjisan さんの下記の発表を聞く。
今年は一周回って学びになるという体験が多かったこともあり、個人的に自分の技術領域をもう少し拡げていきたいという思いから、関数型言語を触り始めた。
現在周りに JVM 言語について相談しやすい環境が割とあるので、始めるなら Scala かなと思って始めている。
この本は、弊CTO に相談しておすすめしてもらった本で、そもそも関数型言語のどんなところが良いの?というのを、考え方の切り替えから入ってくれるので、Scala の理解というよりは関数型言語についての理解として良かった。
まださっと一通り読んだところで、触ってみる中で何度も読む本になりそう。
実践 Scala 入門
こちらはScala の言語仕様について特にしっかりと書かれている本。
Scala2 ではあるが、実際書き始めていく中で知りたかった部分が早期に学べたので読めてよかったなと思っている。
こちらもScala を書いていく中で何度も読むことになりそうな印象。
おわりに
今年読んだ書籍をまとめていたつもりが、大半がそのときの仕事や自分の関心に直結していて、今年の行動の振り返りに近いような内容になった。
自分の読書の傾向的に、進む本は一気に読むが、読めない本は序盤ですぐに閉じてしまう。
雑多にいろんな物を読んでいくというよりは、 そのとき一番ホットなもの を手に取ってガっと読むほうが性に合っているのかもしれない。
数年経ってふとホットになるものもあるので難しい。。。
例年よりも書籍に限らずインプット量が増えて、やりたいことなども色々と出てきた。
今年の振り返りは別途書きたいが、結構振り返った気持ちになったので元気があれば書きたい。