はじめに
先週の2026年3月4日、「Engineering Management Conference Japan(EMConf JP)」に登壇してきました。
また、当日は運営スタッフとしても参加し、当日スタッフ 兼 登壇という慌ただしい一日を楽しませて頂きました。
EMConf JP 2026 は、今年 700 名もの参加者が集い、懇親会にも 400名ほどご参加されたとのことで、一日中とてつもない熱量に囲まれていました。
このカンファレンスのテーマは、 「増幅」と「触媒」 で、
まさにエンジニアリングマネージャーやその職種に関心が高い方々の横のつながりが一気に増え、自分自身のEM としてのモチベーションにも改めて熱を持たせてくれるような、とても力をもらえたカンファレンスでした。
当日は、スタッフと登壇とでほとんど1つの会場にこもりきりだったので、あまり細かなレポートは書けませんが、1つの参加ログとして記事を書ければと思います。
当日スタッフ
運営スタッフは、コアスタッフの方々と当日スタッフの方々が存在します。
私は今回当日スタッフとして参加し、担当としては3つのセッション会場の1つ、Cホールの担当でした。
私の登壇自体もCホールだったので、コアの方々にご配慮頂けたのかなと思っています。
Cホールのスタッフは4名で回していて、「司会進行」や「入場者案内」など、いくつかの役割に分かれて全員が一通りの役割をローテで回せたり、連携もとても取りやすくて素敵なチームの皆さんに囲まれていたので、登壇の緊張がありつつも、当日はすごく気持ちよく過ごすことができました。
スタッフとしての動きについては、コアスタッフの方々が元々入念に設計して頂いているマニュアルがあったり、事前にDiscord で各チームで具体の動きや懸念点を洗い出したりしていて、カンファレンス前からその熱量や一体感に 「増幅」と「触媒」 をとても感じていました。
当日の朝。

大看板に気持ちを高め、Cホールへ。


錚々たる方々の中に恐竜が混ざっていて緊張感がマシマシに。
登壇までは運営をしつつ、空けてもらったシフトでいくつかのセッションやスポンサーブースを回りました。
大半はこの会場にいたのですが、どのセッションも権限委譲のお話やEMとしての振る舞いなど、自分が言語化しづらいお話を言葉にされていて、たくさんの学びがありました。
登壇
こちらの資料で登壇しました。
同じ会社のメンバーや知り合いの方々が何人か応援に来てくれました。

主に権限委譲を具体的に進める手法を話したのですが、自分の登壇までの多くのセッションで色んな方が色々な視点から権限委譲についても言語化されていたので、この日のTOPICとして1つホットなお話だったのかもしれない?
プロポーザルが通ったときから、「こんな大きなイベントで自分は何を提供できるだろう」とずっと不安だったのですが、 N=1 のお話 として何かしら誰かに持ち帰って頂けてたら幸いです。
参加者として
合間でしっかりと聞けたセッションたち。
sotarok さんの「「事業目線」の正体 〜3つのフェーズのCTO経験から見えてきた、EMが持つべき視点」
sotarok さんのブログや登壇内容が好きでいつも学ばさせて頂いているのですが、今回「事業目線」のお話をお話されてました。
「もっと事業目線を持って」というワードは常に聞き続けている言葉ですが、具体で「事業目線とは?」を言語化することが難しく、その可視化がとても美しくて「ほぁ〜!!!」っとなってました。
自分もここ一年ほど、事業数値を営業と追いかける、というのを頑張ってみていたのですが、この話を聞いてもっと深く話せるようになり、 判断の安定感 を培いたいなーと思いました。
10億、はどういう構造で積み上がって10億になるのかの因数分解。
— daitasu (@daitasu) 2026年3月4日
EMも、PdMや営業の方と同様に数字を自分の言葉で語れるととてもいいなーと思う。判断の根拠が堅くなる印象。#emconf_jp #emconf_jp_a
「見えないものは考えられない」という言葉も刺さりました。兎にも角にも計測。
忙しくなるほど、細かな数値モニタリングができずに推論で会話をしてしまうことがあったりするので、自戒を込めて「数値で語る」を大事にしようと思いました。
まず、自組織に関わる数字を見える状態にする。売上、トラフィック、ユーザー数、登録数。
— daitasu (@daitasu) 2026年3月4日
「見えないものは考えられない」 #emconf_jp #emconf_jp_a
前田さんの「経営と会計とエンジニアリング」
自分の登壇の直後だったので、途中からの参加。
キャッシュフローのパターンから読み解き技術戦略を考える、という考え方が大変勉強になりました。
開発期間が1ヶ月伸びると、「〇〇人で1ヶ月だから人件費でいうとXX 万の追加予算」みたいな P/L 的な考え方は最近考えるようになってきたのですが、会社のキャッシュ・フローがどんな傾向にあるのか、という視点は無かったので、新しい視点を貰えるお話でした。
「CFは事実ありのまま」という話になるほどなーと考えさせられました。
また、AI投資について、「AIはツール代というよりも概念上は人件費のようなもの。しかし変動費であって固定費にはならない」という見方にも納得感があり、すごく学びだらけのセッションでした。
AI投資は、技術投資ではあるが、人件費・外注費に近い。しかし、流動的な投資で固定費ではない。 #emconf_jp #emconf_jp_a
— daitasu (@daitasu) 2026年3月4日
yunon_phys さんの「EMからVPoEを経てCTOへ:マネジメントキャリアパスにおける葛藤と成長」
EM、VPoE、CTOの違いは何なのか?
湯前さんの経験から語られるお話が、一つ一つの言葉が苦境を乗り越えてきたからこその言葉で、とてもかっこよかったです。
「1年前に絶対戻りたくない」。過酷な環境で厳しい判断を下して乗り越えてきたからこその言葉。かっこいい。 #emconf_jp #emconf_jp_a
— daitasu (@daitasu) 2026年3月4日
「うしろには誰もいない」中での「リスクを取って向き合う」という言葉の重みがとてもある #emconf_jp #emconf_jp_a
— daitasu (@daitasu) 2026年3月4日
また、EMとしては組織をより良くしようと考え続ける日々ですが、
「組織を良くする」 という考え方が、事業成長の合理性として、「組織を壊してしまうかもしれない変化を、無意識に避けているかも 」 という話を聞いてハッとしました。
すべてが良い方向に向く、という判断が取れればそれが一番理想ですが、
時には リスクを取る 意思決定も求められます。そうしたときに、そのリスクを背負う覚悟、その後を背負う覚悟を持ってコトに向き合っていくのがCTOというものを背負うという中で重要なんだなと感じました。
このあとの懇親会で湯前さんとお話させて頂いたのですが、やはり「過去に戻りたくない」というお話が印象的で、それだけ難しい意思決定や困難を乗り越えられてきてる姿がとてもかっこよく、自分もこういう言葉を語れる人間になりたいなと強く思いました。
終わりに
- 参加者としても
- 運営スタッフとしても
- 登壇者としても
色んな視点で今回のカンファレンスに参加させて頂き、個人的には非常に吸収するものが多すぎて大満足の1日でした。
「増幅」と「触媒」 がテーマのこのカンファレンス。
自分も誰かしらの「触媒」になれてたらいいなと思うのと同時に、これからもEM というコミュニティに還元したり、引き続き学ばせて頂いたりでたくさん EM の繋がりを作ってコミュニティを盛り上げることに何か尽力できたらなと思います!
参加者のみなさん、スタッフの皆さん、スピーカーの皆さん、大変お疲れ様でした。 ありがとうございました〜!