春。入社式であったり、新しくマネージャーやリーダーなどに就任したり。
新しい風が吹く季節ですね 🌸
個人的に、新しくマネージャーとなる方や、チームリーダーを担っていくような方から「リーダーシップとはなにか?」を聞かれたときに、「 やっていき、のせていき、マジョリティ 」という言葉で説明することがあります。
「この思想が好きで影響されてます」、とお話をもらえたりするので、記事として言語化してみます。
原典
GMOペパボのあんちぽさんが書かれている、「やっていき、のっていき」が原典で、度々見返しては学ばせていただいてます。
リーダーシップ の責務としてこの資料を見たとき、最後の「バーン!」を「マジョリティの形成」だと捉えていて、「やっていき、のせていき、マジョリティ」という言葉で語呂が良くて使っています。
ちなみに、こにふぁーさんが書かれているのせていきも自分の精神の土台になってます。
リーダーシップの3原則
リーダーシップとはなんでしょう?
色々な書籍で色々な話が書いてあるけれど、明確な定義は難しい。
個人としては、「何かしら到達したいゴールを定めて、そこにみんなを導く、一丸となって向き合う風土を作ること」と定義してます。
一言でこれ、と言えた方がイメージがしやすいので、
「やっていき、のせていき、マジョリティ」
とラベリングして唱えやすいようにしています。

やっていき
組織として目指すべき場所があるとき、必ずどこか目指したい場所があります。
経営の視点で描いている世界観であったり、部署をこうしていきたい、チームをこうしていきたいといった、どんな粒度であれ、
そこには なにかしらのミッション があるはずです。
リーダーシップとして誰かを動かしていくとき、下記が求められます。
- 「我々はどこに向けて走っていくのか」、旗印を立てる こと
- 先駆者としてトライすること
「やっていき」は、旗は立てて終わりではなく、変化を見ながら置き変えていくものだと捉えてます。
やってみないと分からないことも多いので、リスクを踏まえつつ、まずは様々な「やっていき」を提示する。
「議論の種をまく」ことを大事にしています。
例えば、全然テストコードが書けておらず、本番障害が多発している、誰も触れられない秘伝のタレコードが山積みの開発組織があったとします。
このケースでは下記のような動きをイメージしてます。
- 「コード品質を上げていきましょう!」
- 自分のwant を伝え、旗を立てる
- 「じゃあひとまずテストカバレッジの可視化からやってみますか!」
- 題目に対して、どんな登り方を思考しているのかを伝える
- 「一旦テストガイドライン書いてみたんで、フィードバックください!」
- まず自分が動く。自分が持っていきたい方向への振る舞いを示す
のせていき
「いくぞ!」とやっていきを一人で奮闘しても、周りがその温度感についてこないなら、単なる個人のwant 止まりになってしまいます。
- 「なぜやりたいのか?」「実施したあとの世界はどうなるのか?」といったストーリーテリング
- 来月までに〇〇までは達成しよう、といった段階的なステップの提示
のように、人が乗りやすいように、解像度を上げる動き に取り組むようにしています。
また、こにふぁーさんの記事で書かれているような、「ちょっとした」コミュニケーションの積み重ねもとても大事だなーと。
- メンバーから出てきた「やっていき」に対しても積極的に「のっていき」する
- 議論はするが、否定はしない。敬意を持ちつつ疑念も持つ
- 「のっていき」してくれた動きに対してスタンプで盛り上げる
- 何かしら旗印に対しての良い振る舞いがあれば、素直に「すごい!」と言う
- 広い範囲で自慢する(「〇〇さんめちゃくちゃcool な取り組みしてくれました!」みたいな)
あとは、意思決定のプロセスを仕組み化したり、完璧を求めすぎないように意図的に初回は60点程度でものを出してみたり、小さな範囲で成功事例・失敗事例 を作ってみたり。
仕組み化やトライに対する敷居を下げて、
誰かが興味を持ったり、他のチームでも 真似する ようになったりというのが「のせていき」として意識づけてるところです。
マジョリティ
あんちぽさんの資料でいう、「バーン!」となっていくとこですが、私がリーダーシップとして意識してることとしては、「自分で100点にしない」というのがあります。
自身の「やっていき」に対して、周辺や関心の高い人が「のっていき」してくれて、徐々に関わる人の数や温度感が上がってくると、より高度な議論ができるようになっていき、次の「やっていき」 が生まれます。
逆に言えば、色々試しても 人の心を揺さぶれていない とき。
それは何かしら自分が提示した旗や施策に欠陥があると捉えて、見直すようにしています。
マジョリティが生まれて、その集団によって物事が自然と回って、内部から次の旗も立ってくのであれば、「託す」ということも考えます。
自分で100点まで持っていこうとすると、結局また個人としての want 止まりになってしまう。
自分がやるのは最初の「信念」と「場」の提唱。
あとは良いサイクルが回り続けるようなガードレールとしての役割になることを考えます。
定期的な「やめていき」
「やっていき」から「マジョリティの形成」までを進めることで、物事の加速化を図ることができます。
一方で、ずっと新しい取り組みを始めていくと、今までやっていたこと が積もってきて、ランニングコストが肥大化したり、目的が見失われて形骸化したりします。
そのため、「これなんでやってるんでしたっけ?」「最初の目的なんでしたっけ?」と問いたり、
そもそも有志的なプロジェクトの場合は、「解散条件」をキックオフの資料にいれたりします。
ついつい忘れがちなんですが、ふと進行に疑問を感じたときに、解散条件を置いてると、見返して見直すきっかけになります。
やっていき、のせていき、マジョリティ(ときどき「やめていき」)

- まずは自分が動く、旗を立てる(種まき、素振り、思想の提示)
- どんどん盛り上げる、人を引き寄せる(Win Session)
- 強固な集団が次の「やっていき」を生み出す
と、ループが形成され、組織の推進力を生み出すこともそうですし、このループが活力の源泉にも繋がってほしいなという思いもあって、この言葉を大事にしてます。
この言葉自体が、あんちぽさんやこにふぁーさんの記事の受け売りですが、そこものっていきとして。
もし共感いただけたら、ぜひ自組織でも「やっていき、のせていき、マジョリティ」を口ずさんでみてください!